ルイヴィトンの買取相場、中古でも高く売れる理由と査定ポイント

ルイヴィトンのバッグや財布、アクセサリーなどは中古で売っても買取相場が高いことで知られます。この数年でさらに買取価格が高騰しており、しかも長年利用したものを高値で買取る業者が少なくありません。ルイヴィトンがそれほど人気がある理由や、買取店が査定する際にどこを見るのかを知ることで安心して売却を検討できます。

ルイヴィトンにはブランドの魅力がある

ルイヴィトン買取

ルイヴィトン(Louis Vuitton)はフランスで旅行鞄専門店として創業しました。2021年にはブランド創始者の生誕200周年を祝ってプロジェクト「LOUIS 200」をスタート。200名のアーティストがトランクをデザインしており、日本からNIGO、藤本壮介、東信といったクリエーターが参加したほかに、ブランドアンバサダーを務める韓国アーティストのBTSも出品しました。この秋からオンエアされているルイヴィトンの新テレビCMでピアノによるBGMが話題になっていますが、映像は “トランク”をフィーチャーしてセリフ一切無しで歴史とブランドをアピールしています。

今ではバッグや財布などを愛用する人も増えてブランドの存在感が浸透したことから、ガールズバンド・少年ナイフの楽曲『Baggs』(1990年)やスリーピースバンドMinxZone(ミンクスゾーン)のボーカルでもある十川ゆかりの本『この世で一番大切な日 心温まる31の誕生日ストーリー』(2011年)の一節にも「ルイヴィトン」が登場するほどです。ブランドの魅力が高いからこそ廃盤になったタイプでも人気は衰えず、使い古してボロボロになっても買取られることがあるのです。ただ買取業者によって査定する方法が違うこともあるのでよく調べて売る前にチェックしておきましょう。

買取担当が査定する時のポイント

ルイヴィトン買取

世界で通用するブランド力を持つルイヴィトンはニーズが高いため、新品だけでなく中古品も愛用され続けています。このところヴィンテージものが流行していることも手伝ってさらに人気が高まっており、持ち主が従来の感覚で売り物にならないと思っても業者にとっては買取る価値があるのです。外観が擦れて傷ついたり穴が開いていても、年月を経て金具が変色していても諦める必要はありません。素材がはがれてベタついたり、気づきにくい内部まで確認してファスナーが壊れていることが分かったとしても、なお買取られる場合があります。そうした判定基準は買取店によって差があるためホームページで確認しましょう。たとえばある買取店では査定する際に「使用感がなく一見すると新品のよう」、「展示されていた程度の使用感しかない」、「数回使用したがキレイな品」、「通勤などで毎日使っていて少し傷みがある」、「擦り切れていたり、ほつれていたりしてかなり使い込んでいる」、「ショルダーベルトが千切れるなどして修理が必要」といった状態により6段階にランクを分けて判定します。

相場高騰の理由

新型コロナウイルスの感染拡大により2020年3月に緊急事態宣が発令されて店舗は営業を自粛、消費者は不要不急の外出を控えてステイホーム期間が続いたため商品の売買が減りました。ルイヴィトンの流通にも影響を及ぼしてお店にある中古品が少なくなってしまい、コロナ禍が下火になった今でも不足傾向にあります。一方、海外では日本の中古ルイヴィトンの需要が高くなり、買取価格が上昇しています。需要が高まり中古市場の商品が不足している今こそ売り時と言えるでしょう

買取相場の例

全国展開する宅配買取サービスを見てみたところ、ルイヴィトンの買取相場は定番の旅行用バッグ「キーポル・バンドリエール50 M41416」が昨年10月は7500円だったのに、現在は15000円と買取価格が2倍に上昇しています。長財布の「ダミエキャンバス ポルトフォイユサラNM2 N61735」は昨年10月に3200円だったのが7600円と4400円もアップしていました。ブランド品ヴィンテージの人気が高まっていることもあり商品の状態がよい場合はかなり高値が付きます。

一方、別の買取専門店では角が擦り切れた悪い状態のショルダーバッグ「ノエ M42224」を6000円、レザーストラップが切れて使用できない状態でも3000円で買取った実績がありました。新品に近い状態ならばかなりの高値が期待できますが、逆に売り物にならないと思われるような状態でも値が付くかもしれないので査定に出してみることです。

ブランド品を売却した時の税金について

ルイヴィトン買取

ルイヴィトンなどブランド品を買取ってもらった時、売却して得た利益に税金はかかるのか。税金の仕組みを知っておくと安心です。何かを売却して得た利益に対しては所得税が課せられ、自分の資産を売却して得た利益「譲渡所得」も所得税の対象になりますが、一般的にバッグなどブランド品の多くは個人が日常的に使う「生活用動産」とみなされて所得税はかかりません。しかし1回の売却額が30万円を超えてしまうと課税対象になりますし、定期的に何度もブランド品を売って利益を得た場合は「事業所得」とみなされて課税対象になるので注意しましょう。なお30万円を超えても年間50万円まで特別控除を受けられます。「譲渡所得の金額=譲渡価額-(取得費+譲渡費用)-50万円」で計算され、譲渡益の合計額が50万円以下のときはその金額までしか控除できません(出典:国税庁HP「No.3152 譲渡所得の計算のしかた(総合課税)」)。バックと財布を売却して買取金額が50万円の場合は課税対象になりますが、年間50万円までの特別控除を受けられます。ルイヴィトンの場合は希ですが50万円を超える買取事例もあるので「30万円」および「50万円」のラインは覚えておきましょう。

SDGsにおけるブランド品リユースの意義

ルイヴィトン買取

ルイヴィトンは公式サイトにて、2015年の国連サミットでSDGsが採択されたことを受けて「サスティナビリティ・気候変動への取組み」を宣言しています。ルイヴィトン自体は「サスティナブル建築」とエネルギー効率の高い車両や代替燃料の検討、輸送ルートの最適化などで「炭素依存による輸送を削減」する取り組みを進めています。

そんななか「海外 × リユース × technology」 のシステム開発を手がける株式会社ワサビ(大阪府)は今年9月に「衣料品・生活用品360品目のリユース化による二酸化炭素と水の削減値」を算出して公開しました。ルイヴィトンの中古品を扱う買取専門店のなかにはサイトの掲載商品に、リユースすることで二酸化炭素(CO2)削減や水使用の削減に貢献できる目安を表示したケースも見受けられます。

ルイヴィトンの店舗がない大分で中古買取の実績は

ルイヴィトン買取

大分県大分市の百貨店・トキハ本店に入っていたルイヴィトン・トキハ大分店が2019年1月いっぱいで閉店したときはネット上で「大分からLOUIS VUITTONが無くなる…もうここは田舎」などと惜しむ声が聞かれたものです。

それから3年経ちますが、買取専門店のツイートを見たところ大分市で「ルイヴィトン モノグラム エリプスMMを5万円で高価買取させて頂きました」、「ルイヴィトンのサックアドを買取しました」などの声があり、宇佐市では「ルイヴィトンバッグ」数点の買取実績が確認できました。

大分からルイヴィトンの正規店が撤退しても、こうやって売却希望者と買取店によりブランドの魅力は人から人へと伝わっているのです。